「早く売りたい」「手間なく現金化したい」方に知ってほしいポイント
中古住宅を売却しようとするとき、大きく分けて 「仲介で売る」 か 「不動産会社に買取ってもらう」 かの2つの方法があります。
今回は後者、不動産業者による買取のメリットとデメリットを、秋田市を含む地方の不動産市場の特徴にも触れながら解説します。
■ 不動産買取とは?
不動産会社があなたの自宅を直接買い取り、後からリフォームして再販売する仕組みです。
買主探しを行う「仲介」と違い、不動産会社が買主になる点がポイントです。
【メリット】
① とにかく早い!最短数日〜1ヶ月で現金化
仲介では「買いたい人」が見つかるまで時間がかかりますが、買取は不動産会社がすぐに判断します。
・住み替え期限が迫っている
・相続した家を早く整理したい
・ローンの支払いが厳しくなる前に売りたい
こんなケースで特に有効です。
② 内覧対応が不要&片付けも最小限
仲介売却では多くの内覧があり、掃除や対応の負担が大きいもの。
買取は不動産会社1社だけが査定に来るだけでOK。
荷物もそのままで良いケースが多く、片付けや処分の手間が大幅に減ります。
③ 瑕疵担保責任(契約不適合責任)の負担が軽い
一般の買主へ売る場合、売主は一定期間の不具合に責任を負います。
しかし買取の場合、多くの不動産会社は
「現状のまま買取」
をしてくれるため、売主が後々責任を問われるリスクが少なく安心です。
④ 古い家や傷みがある家でも売れる
築30年以上、雨漏り、給排水の老朽化、シロアリなど一般の買主が避けやすい家でも、買取業者なら再生前提で査定します。
地方では特に、仲介で買い手がつきにくい物件の売却手段として買取は効果的です。
【デメリット】
① 売却価格は仲介より低くなる
買取後に
・リフォーム
・販売経費
・利益
が必要なため、一般的に
市場価値の60〜80%程度
が買取価格の目安です。
「高く売りたい」より「早く売りたい・手間を減らしたい」人向けと言えます。
② 業者選びで価格が大きく変わる
買取価格は不動産会社によって差が出やすいため、
複数社の査定を比較することが必須 です。
特に秋田市のように地域不動産会社と全国チェーンが混在するエリアは、
「物件の評価基準」
が会社ごとに異なるため、10〜100万円以上差が出ることもあります。
③ 市場価格より安く売れたことへの後悔
・急いで売りすぎた
・仲介で試せばもっと高く売れたかもしれない
と感じる人もいます。
「買取」と「仲介」の違いを理解し、目的に合った売却方法を選ぶことが大切です。
■ どんな人に買取がおすすめ?
✔ 住み替えで売却期限がある
✔ 空き家を早く現金化したい
✔ 遠方に住んでいて管理が大変
✔ 相続物件の整理を急ぎたい
✔ 修繕費をかけず売りたい
✔ 内覧対応や掃除が負担
時間や負担を軽減したい人に向いています。
■ まとめ:買取は「スピードと手軽さ」、仲介は「高く売る」
中古住宅をより良い形で売却するためには、
自分の優先順位を明確にすること です。
・時間を優先 → 買取
・価格を優先 → 仲介
・両方バランス → まず仲介で期間を決めて出し、売れなければ買取に切り替える方法 も有効です。