はじめに
マイホームを検討するとき、「住宅性能評価」という言葉を耳にする方が増えています。
なんとなく「品質のいい家」というイメージはあっても、
「具体的に何を評価しているの?」「どんなメリットがあるの?」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、住宅性能評価とは何か、そして取得するメリット・注意点について、
不動産の専門家がわかりやすく解説します。
1. 住宅性能評価とは?
住宅性能評価とは、国が定めた基準に基づき、
住宅の品質や性能を客観的に評価する制度のことです。
正式には「住宅性能表示制度」といい、
住宅の安全性や省エネ性、耐久性などを10分野にわたって評価します。
消費者が“安心して家を選ぶため”の仕組みとして、
国土交通省が2000年に導入した制度です。
2. 評価の種類は「設計」と「建設」の2段階
住宅性能評価は、次の2種類があります。
| 評価の種類 | 内容 | タイミング |
|---|---|---|
| 設計住宅性能評価 | 図面や仕様書をもとに、設計段階での性能を評価 | 建築前 |
| 建設住宅性能評価 | 実際に建物が完成した後、現場検査により確認 | 竣工後 |
設計だけでなく「建設住宅性能評価」まで取得している住宅は、
実際の建物品質が国の基準を満たしていることを示します。
3. 評価される10分野とは?
住宅性能評価では、以下の10分野についてそれぞれ等級で評価されます。
| 評価項目 | 内容の一例 |
|---|---|
| 1. 構造の安定 | 地震・台風などに対する強さ(耐震等級) |
| 2. 火災時の安全 | 火災に強い構造・仕上げか |
| 3. 劣化の軽減 | 長く住み続けられる耐久性(劣化対策等級) |
| 4. 維持管理・更新 | 設備の点検・交換のしやすさ |
| 5. 温熱環境 | 断熱性能・省エネ性(断熱等性能等級) |
| 6. 空気環境 | シックハウス対策・換気性能 |
| 7. 光・視環境 | 採光や通風の良さ |
| 8. 音環境 | 遮音性能(集合住宅など) |
| 9. 高齢者等への配慮 | バリアフリー性能 |
| 10. 防犯 | 侵入防止対策など(窓・ドアの強度) |
特に注目されるのは「耐震等級」「断熱性能」「劣化対策等級」など。
住宅の価値や将来の売却時にも関係します。
4. 住宅性能評価を取得するメリット
✅ 1. 品質が客観的に証明される
第三者機関(登録住宅性能評価機関)が評価を行うため、
建築会社の自己評価ではなく、中立な立場で品質が証明されます。
✅ 2. 住宅ローンや保険で優遇を受けられる
-
フラット35では、「耐震等級」などの条件を満たすと金利優遇が受けられる場合があります。
-
火災保険料や地震保険料が割引になるケースも。
✅ 3. 将来の売却・査定でもプラスに
住宅性能評価を取得している家は、
品質が証明された住宅として評価されやすく、中古市場でも信頼されます。
✅ 4. トラブル防止にも役立つ
「住宅性能評価書」があることで、建築中・引渡し後のトラブル発生時にも、
性能が明確に記録されているため、原因の特定や責任の所在が明確になります。
5. 注意点とデメリット
⚠️ 1. 申請・検査に費用がかかる
一般的には10万〜20万円前後の費用が発生します。
ただし、安心を買うための費用と考えれば妥当です。
⚠️ 2. 評価はあくまで「基準内での比較」
等級が高くても、すべての項目が完璧というわけではありません。
目的(耐震・断熱など)に応じて、重点を置くポイントを決めましょう。
6. 秋田で住宅性能評価付き住宅を選ぶなら
秋田のように寒暖差の大きい地域では、
断熱性能(等級5〜7)や気密性を重視するのがポイントです。
また、積雪や地震への備えとして、耐震等級2以上を確保した住宅がおすすめです。
わたしのマイホーム相談窓口では、
秋田の気候・土地条件に合わせた住宅性能評価付き住宅を
中立的な立場からご紹介しています。
まとめ|「住宅性能評価」は安心と品質の証
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 制度の目的 | 国が定めた基準で住宅性能を可視化する |
| 評価の種類 | 設計住宅性能評価/建設住宅性能評価 |
| 主な項目 | 耐震・断熱・劣化対策など10分野 |
| メリット | 品質証明・優遇制度・資産価値アップ |
| 注意点 | 費用と評価基準を理解して活用 |
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そんな方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。